日本人の中には、読書が習慣化している方も少なくありません。例えば、10月27日は読書の日と制定されています。また、10月27日～11月9日は読書週間と定められており、学校などでは授業とは別に読書をする時間が設けられるケースも珍しくありません。
このように、読書は多くの人の習慣となり、さまざまな方から愛されています。しかし、逆に読書が苦手な方も少なくありません。文字を読むことが元々苦手な方やじっとしていることが得意ではない人も多く、読書を生活の中に取り入れたいが、なかなか習慣化することができないという方も珍しくありません。
もし、そのような方がこれから読書を生活の中に取り入れれば、数多くの効果を実感できるとともに、人生をより豊かにすることができます。
今回は、読書をすることで獲得できる効果や読書が苦手な方でも取り入れやすいオーディオブックについても記事内でご紹介します。
読書がもたらす効果とは？
読書をすることによって獲得できる効果は大まかにわけて7つあります。それぞれの効果を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
語彙力・文章力がつく
1つ目の効果は、語彙力や文章力が身に付くことです。本にはさまざまな単語や文章が使われており、その中には自分が知らない新しい単語や表現があります。新しい単語や表現を身に付ければ、自分自身の語彙力が増えるので、表現が豊かになったり、相手へ伝えたいことを正確に伝えることができたりします。
また、感性を磨くことも可能です。本を読むことでさまざまな文章や表現に触れることができるため、自分自身の文章の感性が磨かれ、優れた文章を書けるようになります。例えば、レポートを作成するときなどに知識が役立つので、社会人でも得られるメリットは多いです。
さらに、文章校正や表現方法を学ぶこともできます。本を書いて提供している著者は文章を書くことに対する知識や才能があります。著者がどのように文章を構成しているのか、表現したい情景をどのように描写しているのかなどを読書から学べるので、自分が文章を書くときにその知識が役立つでしょう。
知識が身に付く
2つ目の効果は、知識を身に付けられることです。基本的に、本はそのテーマに対して精通した人が書いています。例えば、副業に関する本の場合、副業で稼いでいる人が著者になっているケースが多いです。
そのため、特定の分野に対して知識が豊富にある人がその本を書いて出版しているので、そこからたくさんの知識を得ることができます。
知識を身に付けるときは、ビジネス本や自己啓発本、専門書などをイメージする人も多いですが、小説やエッセイから得ることも可能です。例えば、歴史小説を読むことで、歴史的な出来事や歴史上の人物に関する知識を学ぶことができます。また、文学作品は人間の心理や社会問題に対して深い洞察を得られるため、小説やエッセイからでも十分に知識を獲得できるでしょう。
仕事に役立つ情報を習得できる
3つ目の効果は、仕事に役立つ情報を獲得できる点です。例えば、営業職に就いているが顧客の獲得に行き詰っているときに、ビジネス書を読んで今抱えている課題を解決するために役立つ情報を収集することができます。
また、ビジネス上における悩みを抱えているときに自己啓発本を読み、同じ悩みを解決してきた有名な経営者などから気づきを得ることも可能です。
仕事で活かせる情報や知識は、自然と耳に入ってくることは少なく、自分から収集しなければなりません。そのようなときに読書をすれば、仕事上の悩みを解決することができたり、自分のスキルをさらに高められたりします。本はネット上にはない情報等も記載されていることが多いため、本にしかない情報を習得できるのも読書の大きなメリットと言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高まる
4つ目の効果は、コミュニケーション能力が高まることです。読書をすることで、数多くの語彙や表現に触れることができるため、自分の表現力が豊かになります。これにより、相手にわかりやすく正確に情報を伝えることができるため、自然にコミュニケーション能力が向上しやすいです。
また、伝える力だけでなく、読解力を高めることもできます。読書を行い著者が言いたいことを理解しようとすることで、会話においても相手の話の意図を汲み取りやすくなります。これにより、相手の問いや相談に対して的確に応えられるようになるので、コミュニケーション能力の向上を期待できるでしょう。
スキマ時間を有効活用できる
5つ目の効果は、スキマ時間を有効活用できることです。読書には、語彙力や知識の向上などさまざまな効果があり、スキマ時間をうまく活用して自分自身のスキルアップや成長につなげることができます。
また、本の種類によっても異なりますが、鞄などで手軽に持ち運べるものも多く、場所に関係なく手に取りやすいです。そのため、携帯することも難しくなく、空いた時間を有効活用しやすいのも魅力の一つです。
ビジネスパーソンの中には、スキマ時間を持て余している人も少なくありません。例えば、通勤時間やクライアントとの打ち合わせまでの待ち時間、休憩時間などがあります。このようなスキマ時間に読書をすることで、手持ち無沙汰な時間を少なくできるだけでなく、社会人として知識を身に付けられたり、コミュニケーション能力を高められたりするので、非常にメリットが大きいといえるでしょう。
想像力が高まる
6つ目の効果は、想像力を高められることです。例えば、小説を読むとき、場面や登場人物の描写を想像しながら読みます。これにより、自然と想像力が向上しやすいです。
また、本の中には、自分が知らなかった世界や考え方について書かれているものもあります。今まで自分が想像できなかった知識に触れることで、自身の想像力が刺激され、今まで以上に広い視野を持つことが可能です。広い視野を持つことで、物事を多角的に見ることができるようになるため、ビジネスシーンなどで活かしやすいでしょう。
ストレスを一時的に発散できる
7つ目の効果は、ストレスを一時的に発散することができる点です。ストレスを感じることなく生活することは難しいでしょう。例えば、ビジネスパーソンの中には、上司の圧力などにプレッシャーを感じながら仕事をしている人がほとんどでしょう。
また、職場では同僚や上司など数多くの人たちが存在し、それぞれ協力しながらプロジェクトに取り組みます。さまざまな人たちがプロジェクトに携わっているため、人間関係のトラブルや特定の人に対して苦手意識が生まれてしまうことも珍しくありません。このような人間関係問題もストレスの要因になりやすいです。そのほかにも環境問題や健康問題、経済的な問題など、さまざまな要因によってストレスが生まれます。
ストレスを完全に回避して生活することは難しいため、日常の中で発散することが重要です。そして、ストレスの発散方法として読書を選択する人も多くなります。
読書にはリラックス効果があり、本を読むことで脳をリフレッシュさせる効果が期待されます。また、小説を読んで感動的なシーンに触れることで、心に癒しを得られます。さらに、小説は現実とは異なる世界なので、現実逃避の効果も期待できるでしょう。
このように、読書にはストレス発散に役立つさまざまな効果があり、うまく活用すれば心身をより健康に保つことができます。
読書を習慣化させるコツとは？
趣味が読書という方は、すでに生活の中で読書が習慣化されているかもしれません。しかし、文字を読むことに苦手意識がある人や学生時代から本に触れる機会が少なかった方は、社会人になってから読書を習慣化させようと思ってもなかなか難しいと感じる人もいるでしょう。
しかし、読書を習慣化させるコツを知ることで、生活の中に読書をより取り入れやすくなります。具体的なコツをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
自分が興味のあるジャンルから始める
読書に苦手意識がある人は、まず本を読むことを好きになることが重要です。そのためには、自分が興味のあるジャンルから本を選び読み始めるのが好ましいでしょう。
普段から読書はしないけど、ある物事に対して最近興味が出てきているという方も多いのではないでしょうか？例えば、『アウトドアに関心があり、キャンプをはじめてみたい』、『著名人の名言に興味がある』、『自分の考え方を変えて人間的に成長したい』などです。自分の興味関心に合わせて本を選ぶことで、苦手意識をできる限り抑えて読み進めていくことができるようになります。
ちなみに、本のジャンルには下記のようなものがあります。
- 文学小説
- ビジネス
- カルチャー
- スポーツ
- 経済
- 社会・政治
- 資格など
非常に幅広いジャンルがあるので、多くの人が興味関心に合わせて本を選ぶことができるでしょう。
読書に適した環境を整える
自分が興味のあるジャンルの本を準備できたら、次は読書に適した環境を整えます。環境を整えるとは、机や椅子を用意するというよりも自分が読書をしやすいタイミングが生活のどこにあるのかを把握し、それに当てはめることです。
読書が習慣化されている人は、自然に読書の時間に入ることができるようになっています。例えば、通勤中やトイレ、お風呂などです。『通勤中、電車に乗ったら、読書を開始する』、『朝のトイレの時間を読書に割り当てる』、『お風呂に浸かっているときに本を読む』というようなイメージになります。通勤やトイレ、お風呂は自分の1日の生活の中で利用することが多く、その中に読書を組み込むことで習慣化されやすいです。
逆に、ながら読みは読書をする環境として適さない場合があります。テレビを視聴しながら本を読んだり、音楽を聴きながら本を読んだりすると読書に集中することができないので、普段から読書の習慣がない人が行ってしまうと挫折する可能性が高いです。そのため、読書だけに集中する時間を1日の中で作ることがもっとも重要になります。
読書で得た知識をアウトプットする
読書から得た知識は可能な限りアウトプットするのがおすすめです。読書をすることで知識をインプットすることができます。読書は知識を得るなどを目的に習慣化する方が多いため、インプットすることに意識が向きがちです。しかし、読書から得た知識を伝えることでアウトプットすることも可能です。
アウトプットすることで、習得した知識をしっかりと記憶にとどめておきやすくなるので、頭の中に定着しやすいです。そのため、読書から得た知識は、積極的にアウトプットすることで、さらに読書の効果を高めることができるでしょう。
読書をもっと楽にする「オーディオブック」とは？
読書を習慣化できない人の中には、文字を読むことに対して苦手意識を持っている方も多いです。本によっても異なりますが、難しい漢字などが使われており、文章をスムーズに理解することができないものも少なくありません。また、集中力が持続せずに途中で読書を辞めてしまう方もいます。
もし、文字を読むことや集中できないということが原因で読書に対して苦手意識を持っているなら、オーディオブックを活用するのがおすすめです。
オーディオブックとは、書籍を朗読してくれるオンラインコンテンツです。書籍に書かれている文字をナレーターや声優が朗読をしてそれを音声ファイルとして記録します。サービスの利用者はその音声を聞きながら書籍を読めるので、文字を読むことが苦手な方でも内容を理解しやすいです。また、自ら文字を読み進める必要がないため、集中力も比較的持続しやすくなるでしょう。
オーディオブックを展開するもっとも有名なサービスのひとつに、audiobook.jpがあげられます。
audiobook.jpは会員数250万人以上、オーディオブック作品数15,000点以上を提供しているオーディオブックのオンラインサービスです。サブスクリプションモデルを採用し、月額767円(年間契約)で利用できます。また、初回は14日回聞き放題になっているため、気軽に試すことも可能です。読書が苦手だけど習慣化させて効果を得たいという方は、ぜひaudiobook.jpの利用をご検討ください。
audiobook.jp以外にもAmazonが提供しているaudible(オーディブル)もあります。Audible (オーディブル)は会員登録をせずに購入することも可能ですが、月会費1,500円の会員になることで12万冊以上の作品が聴き放題で楽しめます。
オフライン再生ができることから通信量も気にする必要がありません。読書を気軽に楽しみたいユーザーにとって嬉しい機能が満載なので、Audible (オーディブル)は幅広い人たちから選ばれているサービスの一つです。
読書にオーディオブックが選ばれている理由とは？
オーディオブックには、さまざまなメリットがあり、すでに多くの人が活用しています。オーディオブックが選ばれている理由について詳しく解説しますので、魅力を知りたい方はぜひ参考にしてください。
目が疲れない
1つ目は、目が疲れないからです。ペーパーの書籍の場合、ブルーライトなどがないため、比較的目が疲れません。しかし、全く目を使わないことはありません。小さな文字を一つ一つ読む必要があるため、疲れを感じることもあります。また、現在は電子書籍が広く流通していますが、ペーパーの書籍とは違いスマホやタブレットで読書をしなければなりません。ブルーライトがあるため、目が非常に疲れやすくなります。
一方、オーディオブックは文字を読む必要がありません。イヤホンなどを付けて聞くだけで書籍の内容を理解することができます。全く目を使用しないため、目を休ませながら読書をすることができるでしょう。
朗読してくれることで読み終えるまで時間がかからない
2つ目の理由は、読み終えるまでの時間がかからないからです。読書が苦手な方の中には、スムーズに文字を読み進められないことが原因で読書を習慣化できない人も少なくありません。読むことに詰まる度に調べなければならないため、書籍を読み終えるまでに多くの時間がかかってしまいます。読み進めるスピードが遅いとモチベーションが低下し、途中で読書を辞めてしまう原因にもなるでしょう。
一方、オーディオブックはナレーターや声優が代わりに朗読してくれるため、自分で読み進める必要がありません。一定の速度でテキストが読まれるため、スムーズに最後まで読み進めることができます。
また、オーディオブックのサービスの中には、倍速に対応しているものもあります。普段読書をしている方よりも早いペースで読書をすることができるようになるので、大量の知識を短時間で頭に詰め込むことが可能です。効率的にインプットすることができるので、知識の向上やスキルアップのために読書を習慣化したいという方にもオーディオブックはおすすめのサービスといえます。
持ち運びに苦労しない
3つ目の理由は、持ち運びに苦労しないからです。通勤中や仕事の休憩中などに読書をする方は多いため、普段から本を携帯する人も多くなっています。本を持ち歩く場合、鞄などに入れなければなりません。単行本などは比較的コンパクトなため、携帯する際に大きな負担はかかりませんが、鞄のスペースを取ります。また、重たい書籍もあるため、携帯しづらい場合もあるでしょう。
一方、オーディオブックはスマホにイヤホンを付けて聞くことができます。普段の荷物とは別に何かを持つ必要がないため、携帯に全く負担がありません。また、オーディオブックサービスは何冊も書籍を提供しているため、書籍とは異なり、複数の本の持ち運びが可能です。利便性が非常に高いので、現在多くの人から選ばれる理由のひとつになります。
登場人物等の感情を理解しやすい
4つ目の理由は、登場人物等の感情を理解しやすいからです。オーディオブックでは、ナレーターや声優など、声で伝えることをメインにお仕事をする人が書籍の文章を朗読します。登場人物の気持ちになり、感情をこめて朗読してくれるため、自身でテキストを読むよりも登場人物の感情を理解しやすいです。
例えば、悲しい声で朗読しているなら、登場人物は悲しんでいることがわかります。逆に、楽しそうに朗読しているのなら、登場人物は喜んでいることがわかるので、登場人物の感情を把握しやすいでしょう。
場所を取らない
5つ目の選ばれる理由は、場所を取らないという点です。通常、本で読書をする場合、製本されているため、本棚などで管理しなければなりません。読書が習慣化されていない方なら本の数が少ないので、保管スペースを確保しなくても済みます。しかし、読書愛好家やこれから読書を習慣化してあらゆる本を読んでいきたいという方は、読み進める度に本が増えるため、保管場所に困ることもあるでしょう。
一方、オーディオブックはスマホで完結するため、本の保管場所を考える必要はありません。当然、数多くの書籍を読んだとしても本の管理が必要になることがないので、場所を取らない点も大きなメリットです。
手を空けられることでながら読書もしやすい
6つ目は、ながら読書ができるからです。一般的な読書は手に本を持ち、文字を読み進めることで内容を理解します。一方、オーディオブックは文字を読む必要がなく、耳で聞くだけで内容を理解することが可能です。そのため、ながら読書がしやすくなります。
例えば、耳で聞きながら料理をしたり、部屋の片づけをしたりすることもできます。また、目を使わないため、運転中に小説や参考書などを読み進められることもメリットです。通常の本とは違い、何かをしながら本を読むことができるので、時間を効率的に使えるようになります。そのため、時間に余裕がない方でもオーディオブックなら読書を生活の中に取り入れやすいです。
繰り返しインプットできる
7つ目の理由は、繰り返し知識のインプットができるからです。オーディオブックは繰り返し何回も再生することができるので、なかなか覚えづらい内容や確実に記憶しておきたいことをリピートさせて脳に刻み込むことができます。そのため、ビジネス書や参考書などを読みたいという方にとって最適なインプット方法です。資格取得など覚えなければならないことが多い人は、オーディオブックの活用を検討しましょう。
まとめ
今回は、読書の効果や本を読むことが苦手な方でも読書を習慣化しやすくなる方法について解説しました。普段から読書をすることで、表現力が豊かになったり、語彙力が増えたりします。また、知識の向上やストレス緩和効果など、さまざまなメリットを獲得することができるでしょう。そのため、読書を習慣化することができれば、人間としての成長を促すことができます。
しかし、読書が苦手でなかなか習慣化できないという方も少なくありません。読書は自らの力で文字を読み進めなければなりません。また、集中力が必要になるので、取り組みづらいという方もいるでしょう。そのような人は、今回ご紹介したオーディオブックを活用することで、比較的簡単に読書を生活の中に取り入れることができます。オーディオブックは画期的なサービスなので、読書の効果を効率的に得たいという方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
