Web会議も増えている中、オフラインで会議を行うときに上座や下座がどこにあたるか、悩んでしまう人もいるのではないでしょうか?
対面での商談をするときにも、ビジネスマナーとして上座や下座を理解しておかないと相手に対して失礼にあたってしまいます。
この記事では、「上座・下座がどこなのか自信がない」と感じているビジネスパーソンのために、ビジネスシーンでの上座・下座の基本ルールと状況ごとの具体的な席次について説明していきます。
そもそも上座・下座とはなに?
上座・下座のルールは、目上の人に対する敬意とおもてなしの心を表現する日本特有のビジネスマナーです。
一般的に、上座はその場における最も位の高い人、例えば、上司やお客さまが座る場所とされ、通常は部屋や空間の出入口から最も遠い場所となります。
反対に下座は、出入口に最も近い場所で、主に社歴が浅い者や年齢が若い者が座る席となります。
どうやって、「位の高い人」を判断するかというと、一般的には「役職⇒社歴⇒年齢」の順番で考慮します。
最も優先されるのは役職で、同じ役職の場合は社歴の長い方が上座に、それも同じ場合は年齢の高い方が上座に座ることになります。
もし上座を勧められた場合はどうすれば良いですか?
場合によっては、訪問先で上座を勧められる場合もあるかもしれません。
その時は、お断りすることなく、勧められた席に座るのがマナーです。
このとき、勧めてくれた相手への感謝のことばを伝えるようにしましょう。
ビジネスシーンでの基本的な席次
ビジネスシーンにおける上座・下座の位置は、状況によって異なります。では、それぞれのシーンでの席次について紹介します。
会議室:席がロの字型の配置のとき
ロの字型の配置の会議室では、一般的には、入口から最も遠い席が上座となります。
もし議長席がある場合、議長席の隣で入口から遠い席が上座になります。
会議室:席がコの字型の配置のとき
コの字型の配置では、議長・進行役が入口から最も遠い席に座り、その隣が上座になります。
会議室:スクリーンやホワイトボードがあるとき
スクリーンやホワイトボードがある会議室で、スクリーンやホワイドボードを使って、プレゼンテーションを行う場合などは、スクリーンなどが見やすい場所が上座となります。
タクシー
タクシーでは、運転席の直後ろが上座、助手席が下座となります。社用車や自家用車の場合、運転席の後ろか助手席が上座になる場合があります。
タクシーを使うときに気を付けたいビジネスマナーは下記記事でも紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。
エレベーター
エレベーター内では、基本的には、入って左奥が上座で、操作盤の前が下座になります。ただ、状況によって変わる場合があります。
その点、詳しく下記記事で紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。
会食:洋室のとき
洋室での会食では、一般的に入口から最も遠い席が上座です。
会食:円卓のとき
円卓での席次は、入口から最も遠い席が上座となります。
会食:和室のとき
和室では、床の間がある場合、その前が上座になります。床の間がない場合は、部屋の奥が上座です。
全体のまとめ
この記事では、ビジネスシーンにおける上座・下座の基本ルールと状況ごとの上座・下座を紹介しました。
正しい席次を覚えておくことで、相手への敬意を表すことができますので、ぜひ覚えておきましょう。