ビジネスマナーとしての正しい挨拶とは?お辞儀の仕方や挨拶の順番を紹介

ビジネススキル
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あなたは、職場に着いたときに、しっかりと明るくハッキリとした挨拶ができていますか?

日常的に「おはよう」「お疲れさまです」など挨拶をしますが、その言葉を発するだけがあいさつではありません。

挨拶には、「私はあなたに心を開いています」という意味が含まれているため、相手に声が届いていなかったり、明るく元気な挨拶でなければ、相手に心を開いていないことが伝わってしまいます。

それでは、ビジネスをする上でも、信頼関係を持って仕事を進めることはできないですね。

前置きが長くなりましたが、この記事では、普段から、意識せずに行っている挨拶に関するビジネスマナーを紹介していきます。

挨拶の大事さは普段から忘れがちな部分です。

ただ、仕事ではコミュニケーションをスムーズに取りながら進めないと成果を上げるのに時間がかかってしまいますので、改めてしっかり見直していきましょう。

ビジネスマナーとしての挨拶の基本ルール【大原則】

では、さっそく、ビジネスマナーとして挨拶の基本ルールを見ていきましょう。以下はビジネスシーンで求められる基本的なビジネスマナーです。

自分から進んで挨拶をする

まず、自分から進んで挨拶をすることが大切です。「今日もよろしく!」というメッセージを込めた挨拶は、良好な関係を築く合図になるでしょう。

自分から進んで元気な挨拶をすると、相手からも心を開いてくれはずです。

語先後礼を守る

挨拶では、「語先後礼」のマナーを守りましょう。これは、まず言葉を発してからお辞儀をするというものです。

挨拶をしながらお辞儀をすると、下を向いた状態で挨拶してしまうので、挨拶が届かないこともあります。そのため、先に挨拶をしてお辞儀をするようにしましょう。

挨拶で紹介する順番を心得る

複数人の方に対して挨拶をするときにも、挨拶をする適切な順番があります。

ここでは、さまざまな状況ごとに紹介する順番を紹介します。

状況紹介する順番
立場・関係別:男女編性別による順番はなし
立場・関係別:立場の違い編上司や目上の人を先に、その後に同僚や自身
立場・関係別:年齢差編通常は年齢が高い人を先に、ただし役職や立場が優先
取引先で自社の同行者がいる場合取引先の代表者を先に、その後に自社の代表者や同行者
自企業と他企業の人がいる場合他企業の代表者を先に、続いて自社の代表者
複数の企業の方を紹介する場合最も高い役職の人から順に

この表を参考に、適切に紹介する順番を心得ることで、スムーズで礼儀正しいコミュニケーションを目指しましょう。

ビジネスマナーの挨拶で心掛けたいポイント

では、続いてビジネスマナーとしての挨拶で、いくつかの重要なポイントを紹介しましょう。

ビジネスマナーの挨拶で心掛けたいポイント
  • 挨拶と共に相手の名前を呼ぶ
  • 明るくはっきりと声を出す
  • 目をしっかりと見る
  • 挨拶にプラスワンの一言を添える

挨拶と共に相手の名前を呼ぶ

挨拶の際に相手の名前を呼ぶと、相手に対する敬意と親しみを伝えることができます。

たとえば、「山田さん、おはようございます!」と言うことで、その人への配慮と敬意が伝わります。

相手にとっても、名前を呼ばれることで、より個人的なつながりを感じ、挨拶が心に響くはずです。

明るくはっきりと声を出す

挨拶は、明るくはっきりとした声で行いましょう。小さな声であったり、声がこもっていると、挨拶が相手に届かない場合があります。

また、はっきりと元気な声は、自信とポジティブな姿勢が伝わってきますので、相手に良い印象を与えることができるでしょう。

目をしっかりと見る

挨拶の際は、相手の目をしっかりと見ることが重要です。目を合わせることで、相手への信頼と誠実さを示すことにつながります。

視線を逸らしてしまうと、相手に対して、不安や不信感を与えることがありますので、相手の目を見て堂々と挨拶しましょう。

挨拶にプラスワンの一言を添える

挨拶にさらに一言を加えることで、相手に対する思いやりや関心を示すことができます。

例えば、「昨日は遅くまでお疲れ様でした!」とか、「今日のプレゼンテーション、頑張ってくださいね!」などの一言が、相手とのコミュニケーションをより深めるきっかけになるでしょう。

これらのポイントを心掛けることで、挨拶はただの日常的なルーティンから、意味のあるコミュニケーションへと変わっていきます。

ビジネスシーンにおいて、挨拶は第一印象を大きく左右するため、これらのポイントを実践し、より良い人間関係を築いていきましょう。

状況ごとのビジネスマナーとしての挨拶例

ビジネスでは状況に応じて適切に挨拶をする必要があります。そのため、以下では、具体的な状況ごとに挨拶の例をいくつか紹介しましょう。

出社した時

出社時の挨拶は、一日のスタートを切る大切なコミュニケーションです。

「おはようございます!」と明るく、元気に挨拶しましょう。

「今日も一日よろしくお願いします!」と付け加えると、相手にも前向きな姿勢を示すことができるでしょう。

【出社した時のあいさつ例】

  • 「おはようございます、今日も一日よろしくお願いします!」
  • 「おはようございます。昨日の件、引き続きよろしくお願いします。」
  • 「おはようございます。今日も良い一日にしましょう!」

取引先へ外出する時

外出する時には、「行ってきます!」という簡潔な挨拶が適切です。

例えば、〇〇株式会社に新規営業に行く場合などは、その旨を簡単に触れることで、気持ちよく送り出してくれるでしょう。

【取引先へ外出する時のあいさつ例】

  • 「〇〇株式会社に営業に行ってきます!」
  • 「〇〇株式会社との打ち合わせで、外出します。何かあれば携帯にご連絡ください。」
  • 「会議のため外出します。戻りは15時頃の予定です。」

帰社した時

帰社時には、「ただいま戻りました!」と挨拶をしましょう。

「外出先では〇〇について話し合ってきました。」といった簡単な報告を加えると、すぐに情報共有できるので、コミュニケーションもスムーズになるでしょう。

【帰社した時のあいさつ例】

  • 「ただいま戻りました。外出先で良い話が進みました。」
  • 「ただいま戻りました。今日のミーティングは大変充実していました。」
  • 「帰社しました。出張中の情報共有を後ほど行います。」

社内ですれ違う時

社内で誰かとすれ違う時は、会釈や目礼をしながら、「こんにちは」や「お疲れ様です!」といった挨拶で十分です。

小さな挨拶が、社内の良好な雰囲気を作り出してくれるので、心掛けるようにしましょう。

【社内ですれ違う時のあいさつ例】

  • 「こんにちは、今日もお忙しいですね。」
  • 「お疲れ様です。プロジェクトは順調ですか?」
  • 「こんにちは、今日の午後も頑張りましょう!」

退社する時

退社する際には、「お疲れ様でした!」と声を掛け、一日を終えましょう。

「明日もよろしくお願いします!」と付け加えると、自身だけでなく、相手にとっても気持ちよく次の日を迎えることができるでしょう。

【退社する時のあいさつ例】

  • 「お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします。」
  • 「本日はありがとうございました。また明日!」
  • 「お疲れ様でした。今日一日、大変お世話になりました。」

初めて会う時

初対面の挨拶では、「はじめまして、〇〇と申します。よろしくお願いします!」と自己紹介しましょう。

このとき、相手の目を見て、はっきりとした声で挨拶をすることが重要です。

【初めて会う時のあいさつ例】

  • 「はじめまして、山田太郎です。今後ともよろしくお願いします。」
  • 「初めまして、営業部の鈴木です。これからお世話になります。」
  • 「はじめまして、佐藤です。ご一緒できることを楽しみにしています。」

久しぶりに会う時

久しぶりに再会した場合は、「お久しぶりです、お元気でしたか?」といった暖かい言葉を交わしましょう。

相手のことを覚えているかなど、不安に感じる人もいますので、元気な挨拶をすることで、久しぶりであっても心を開いたコミュニケーションにつながっていくでしょう。

【久しぶりに会う時のあいさつ例】

  • 「お久しぶりです、元気そうで何よりです。」
  • 「長い間、お会いしていませんでしたね。お元気でしたか?」
  • 「久しぶりですね!最近どうされていますか?」

ビジネスマナーとしてのお辞儀の仕方

先ほど失礼に感じさせてしまう挨拶の段落で、お辞儀には種類があると紹介しました。

そのため、この段落では、ビジネスマナーとしてのお辞儀の仕方も紹介していきます。

お辞儀は、ただ単に頭を下げる動作ではなく、相手に対する敬意を表しますので、ビジネスマナーとして適切なお辞儀の仕方を覚えていきましょう。

会釈:日常的な挨拶に最適

会釈は社内での日常的な挨拶や、何気ない会話を始めるときに最適で、ビジネスシーンでよく使われるお辞儀ですね。

会釈のやり方としては、背筋を伸ばし、上体を15度程度傾けて、目線を相手に向けたまま行いましょう。親しみやすさと敬意を同時に示すことができます。

中礼(敬礼):よりフォーマルな場面で

中礼は、目上の人に挨拶をするとき、お客さまを迎えるとき、取引先に訪問したときなど、よりフォーマルな場面で使いましょう。

中礼のやり方として、お辞儀を始める前にまず目線を相手に合わせ挨拶をしましょう。語先後礼のマナーですね。その後、上体を30度程度まで傾け、目線は少し下に向け、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

最敬礼:最も丁寧な表現

最敬礼は、お詫びや深い感謝を示す時など、最も丁寧な挨拶が求められる場面で使われます。

最敬礼のやり方は、お辞儀をする前に表情にも気を配りながら、相手の目にしっかりと目線を合わせ、上体を45度程度傾けます。このとき、目線は自身の足元に向けるようにしましょう。

お詫びや、最大限の感謝を示すときに使うもっとも丁寧なお辞儀なので、最大限の敬意と謙虚さを表しましょう。

目礼:簡単な挨拶や返事に

目礼は、頭を少し下げるだけの簡易的なお辞儀で、普段の挨拶や返事をするときに使います。

目礼をするときは、短い間だけ目を下げることで、さりげない敬意を示します。目線は基本的に相手に向けたままにします。

さりげないけれども、相手に敬意を示すことができる便利なお辞儀です。

お辞儀の種類やそれぞれのやり方を紹介してきましたが、状況に応じて使い分けることが必要になります。

その点を十分にお辞儀の意味ややり方を覚えておきましょう。

全体のまとめ

この記事では、ビジネスマナーとして求められる挨拶に関してを説明してきました。

冒頭でも書いたように、挨拶は仕事だけでなく、生きていく上で欠かせない、そして、大切なコミュニケーションです。

相手への配慮や思いやりを持って対応しているかが、ダイレクトに伝わってしまうのが挨拶です。

元気で積極的な挨拶で、関わる人との日々をポジティブに過ごせるように、改めて心掛けるようにしましょう。