ソーシャルスタイルを知ることでチームのコミュニケーションを円滑に!相性が良い組み合わせも紹介!

ビジネススキル
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職場での人間関係で悩むことはありませんか?それぞれ違った個性を持っていて、それも良さではあっても、とてもややこしく悩みの種になることもあるはずです。

チームワークをスムーズにしたい、もっと円滑に仕事を進めたい、という悩みの解決につながる「ソーシャルスタイル理論」をこの記事では紹介していきます。

ソーシャルスタイル理論が私たちの職場でどんな役割を果たすのか、さらには、それぞれのスタイルに合わせたうまいコミュニケーションのコツや、違うスタイルの人たちが一緒に働いたときにどうやって最高の成果を出せるのかを、掘り下げていきましょう。

ソーシャルスタイル理論とは

ソーシャルスタイル理論は、1968年に2人の産業心理学者、デビッド・メリル氏とロジャー・リード氏によって提唱された理論です。

彼らは、人々の行動をリスト化し、人々が社会的な状態でどのような行動をするのかを調査しました。そして、人々の言動や思考を「自己主張」「感情表現」の組み合わせで、以下の4つのタイプに分けています。

  • ドライビング(Driving)
  • エクスプレッシブ(Expressive)
  • エミアブル(Amiable)
  • アナリティカル(Analytical)

4つのタイプのそれぞれの特徴については、後ほど説明をしていきますので、ここでは、ソーシャルスタイル理論をビジネスに取り入れる目的についてもご紹介していきます。

ソーシャルスタイル理論を取り入れる目的

ソーシャルスタイル理論を取り入れる目的は大きく3点あります。

  • コミュニケーションの円滑化
  • 人材の育成
  • 信頼関係の構築

では、それぞれ見ていきましょう。

コミュニケーションの円滑化

ソーシャルスタイル理論を活用することで、自分自身や他者のコミュニケーションスタイルを理解し、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができます。

このおかげで、コミュニケーションの誤解やトラブルを回避し、円滑な人間関係を築くことができるでしょう。

人材の育成

ソーシャルスタイル理論を活用することで、自分自身や他者のソーシャルスタイルを理解し、適切な役割やポジションを割り当てることができます。

これにより、従業員の能力開発につながるだけでなく、組織の生産性向上にもつながります。

信頼関係の構築

ソーシャルスタイル理論を活用することで、相手のソーシャルスタイルを理解し、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができます。

これにより、取引先との信頼関係を構築し、ビジネスの成功につなげることができます。

これらのようにコミュニケーションに課題を感じているチームは多いので、ソーシャルスタイル理論を導入することで、改善するために幅広く活用されています。

DISC理論との違い

読者の中には「DISC理論」という理論を聞いたことがあるかもしれません。

その方のために簡単にソーシャルスタイル理論とDISC理論の違いにも触れていきます。

2つの理論は、どちらも人間の行動傾向を分類する理論ですが、分類する軸が異なります。

ソーシャルスタイル理論は、人の言動を「自己主張」「感情表現」の2つの軸で分類し、先ほど紹介した4つのタイプ(ドライビング、エクスプレッシブ、エミアブル、アナリティカル)に分けています。

一方、DISC理論は、人の行動を「外交的か内向的か」「タスクや問題を重視する傾向にあるか人間関係を重視する傾向にあるか」の2つの軸で分類し、4つのタイプ(Dominance、Influence、Steadiness、Conscientiousness)に分けています。

理論ソーシャルスタイル理論DISC理論
分類の軸人の言動を
「自己主張」
「感情表現」
の2つの軸で分類
人の行動を
「外交的か内向的か」
「タスクや問題を重視する傾向にあるか
人間関係を重視する傾向にあるか」
の2つの軸で分類
種類・ドライビング
・エクスプレッシブ
・エミアブル
・アナリティカル
D(Dominance):主導型
i(influence):感化型
S(Steadiness):安定型
C(Conscientiousness):慎重型
有効的な活用方法円滑なコミュニケーションを目指したい場合に有効人事管理やリーダーシップの育成を
目指したい場合に有効

DISC理論は、人の性格や特性に基づいた分析手法であり、人事管理やリーダーシップの育成を目指したい場合に効果を発揮しやすいです。一方、ソーシャルスタイル理論は、コミュニケーションの円滑化を目指すときには取り入れたい理論ですね。

どちらの理論が優れているということはなく、目的やターゲットユーザーによって最適な理論が異なってきますので、課題や目的に応じて導入すると良いでしょう。

4つのソーシャルスタイル

それでは、ソーシャルスタイル理論が分類している4つのソーシャルスタイルの性格や特徴などをそれぞれ紹介していきましょう。

Driving(ドライビング)

Driving(ドライビング)タイプは、自己主張が強く、感情表現が控えめなタイプです。ビジネスライクな性格で、プロセスよりも結果を重視し、決断力に優れています。また、常に冷静で、戦略を立てるのが得意で、意志が強く、周囲の意見や環境の影響を受けにくい特徴があります。

ドライビングタイプは、勝負事を好み決断力に優れていることから、経営者のような人の上に立つ仕事が向いているタイプだと言われています。

ドライビングタイプ同士は、お互いに積極性と論理性が優れているため、積極的な議論が生まれやすいのですが、逆に、お互い自己主張が強いため、意見や考えが合わない場合は、対立を起こしてしまいがちです。

  • 信頼感を得るために、はっきりとした意見を述べること
  • 結果に重点を置くタイプなので、具体的な数字やデータを提示して、説得力を持つ議論を心掛けること
  • 意見を押し付けるような態度を取らないこと
  • 感情的にならずに冷静に対応すること
  • 時間を無駄にしないよう、簡潔かつ明確なコミュニケーションを心掛けること

Expressive(エクスプレッシブ)

Expressive(エクスプレッシブ)タイプは、明るくてノリの良い盛り上げ役です。

人と話すことが大好きで、つい話が盛り上がってしまうでしょう。物事を直感で考える傾向にあり、理詰めでプランを綿密に立てることは苦手にしています。新しいことや流行への興味が強く、飽き性な一面も特徴です。

一人いるだけで場が明るくなり、周りから魅力的だと思われることの多いスタイルです。

  • 意識してほめたり、感謝を伝えてあげること
  • 純粋に会話を楽しむこと
  • 細かくではなく、シンプルに伝えること
  • 感情表現に対して理解を示すこと

Amiable(エミアブル)

Amiable(エミアブル)タイプは、感情が表に出やすく自己主張が控えめなタイプです。人とのコミュニケーションを大切にするため、人間関係を築くことが得意です。

人間関係を大切にし、周りの人たちとの調和を重視し、協調性があり、他人の意見を尊重することができます。

  • 相手の話をじっくりと聞くこと
  • 相手の意見を尊重すること
  • 相手に対して優しく接すること
  • 相手の気持ちに共感すること

Analytical(アナリティカル)

アナリティカルタイプは、自己主張することが少なく、感情表現が控えめなタイプです。常に冷静で、データの収集や分析が得意で、思慮深く、他者の意見を取り入れることに長けています。

何事も論理的に考えるため、周囲に振り回されず、自分の意見をしっかりと持っているのが特徴です。一方で、理屈っぽく、団体行動が苦手であることがあります。

アナリティカルタイプの人は、データの分析や論理的思考力に優れていることから、エンジニアやプログラマーのような仕事に向いているタイプと言われています。

  • 相手の意見を尊重すること
  • 自分の意見が相手に伝わるように努力する姿勢を持つこと
  • 相手の話のペースに合わせる姿勢を持つこと
  • 発言することが苦手であると意識すること
  • 具体的な数字やデータを提示すること

4つのソーシャルスタイルを紹介してきましたが、すべての人がきれいに4つに分類できるとは言い切れないと感じた人もいるかもしれません。

そう感じる通り、ソーシャルスタイル理論にはメインスタイルとサブスタイルという考え方も存在しています。

メインスタイルを、ドライビング、エクスプレッシブ、エミアブル、アナリティカルの4つに分類し、それぞれ4つのサブスタイルに分類することで合計16のタイプに分類できるとのことです。

自分のソーシャルスタイルを知りたい方はこちらから
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仕事の成果が上がるソーシャルスタイルの組み合わせ

4つのソーシャルスタイルを紹介してきましたが、どのような組み合わせだと、コミュニケーションが円滑になっていくのかなど具体的な組み合わせを見ながら紹介していきたいと思います。

それぞれのソーシャルスタイルを知った上で、お互いを補完するような組み合わせを組むことで仕事上でのコミュニケーションが円滑になり、成果が上がるチームを構成しやすくなるはずです。

※ここで紹介するのはあくまで一例であり、一般的な傾向ではあるため参考として活用してください。

成果が上がる組み合わせ:ドライビングとエミアブル

この2つのタイプがチームを組むと、ドライビングが発揮するリーダーシップの精神とエミアブルのコミュニケーションスキルが合わさるため、チームで成果を出しながらも、メンバー同士の満足度やモチベーションを高めることができるでしょう。

例えば、プロジェクトを進める際に、ドライビングが計画目標の策定やスケジュールの設定など方針を定め、エミアブルがメンバーの意見を聞きながら、コミュニケーションを取り、各メンバーがプロジェクトを円滑に進められるように支援していきます。

そのため、ドライビングとエミアブルの互いの長所を上手く活かしながらバランスが取れると、非常に相性の良い組み合わせになります。

成果が上がる組み合わせ:エクスプレッシブとエミアブル

この2つのタイプがチームを組むと、エクスプレッシブはノリの良さからグループ内でのコミュニケーションを活発にさせ、チームに活気や勢いを与えてくれます。エクスプレッシブの情熱と表現力は、新しいアイディアを引き出してくれて、チームを刺激します。

それに対して、エミアブルは、エクスプレッシブのアイディアに耳を傾け、それらをチーム内で受け入れてもらい、チームに浸透するように整える動きを取ってくれます。

このように、エクスプレッシブとエミアブルは相互のコミュニケーションスキルの高さから相性が良いとされています。チームの活気を取り戻す必要があるチームにとっては立て直すときに必要な組み合わせと言えます。

成果が上がる組み合わせ:ドライビングとアナリティカル

ドライビングとアナリティカルは大きく違う特徴や考え方を持っていますが、その違いが相互に補完し合うため、より成果につながりやすいパートナーとなってくれます。

例えば、組織が新しい市場に進出する際、ドライビングは市場を獲得していくためにスピーディーな行動を起こしてくれますが、一方、アナリティカルは市場を細かく調査・リサーチすることで、リスクを考慮しながら、戦略の正確性をデータを元に提示してくれます。

アナリティカルが正確性を担保し、ドライビングが即座に行動するという仕事で成果を出す上では、とても心強い組み合わせと言えます。

全体のまとめ

この記事ではソーシャルスタイルというそれぞれのコミュニケーションスタイルを分類し、理解しあうことで、チームのコミュニケーションに関する課題を解決するためのヒントを紹介してきました。

実際に自身のソーシャルスタイルを知りたい方は下記のサイトから調べてみてください。

自身と周りのソーシャルスタイルを知ることで、チーム内でのコミュニケーションの改善だけでなく、チーム構成を考える際の良い組み合わせなどを決める上でのヒントになるはずです。

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