あなたはコミュニケーションに苦手意識を持っていませんか?
コミュニケーションが苦手だと感じている人は、仕事や人間関係でさまざまな悩みを抱えているかもしれません。
この記事では、コミュニケーションが苦手な人に向けて、その人の特徴や持っておくと役立つ心構えや対処法を紹介します。
コミュニケーションが苦手と感じている人の割合
2018年と少し前の調査データではありますが、株式会社JTB コミュニケーションデザインが行った調査によると、コミュニケーションが苦手と感じている会社員は全体の57.5%に上るという結果が出ています。
これは、コミュニケーション能力が仕事や人間関係において重要なスキルであることを考えると、決して少なくない割合と言えるでしょう。
※参考:「コミュニケーションは苦手、58%と過半数 主体的な発信は苦手、受け身のコミュニケーションは得意」(株式会社JTB コミュニケーションデザイン)
コミュニケーションが苦手だと、仕事で評価されなかったり、人間関係がうまくいかなかったり、就職や転職で不利になったりする可能性があります。そのため、コミュニケーション能力を向上させることは、誰にとっても重要な課題と言えます。
本記事では、コミュニケーションが苦手な人が抱える原因や対処方法について解説します。コミュニケーション能力を向上させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーションが苦手な人のタイプとそれぞれの特徴
コミュニケーションが苦手な人の中でも、それぞれタイプが異なります。
大きく分けると、1つ目が「自己主張が強いタイプ」と2つ目が「自己主張が苦手なタイプ」の2つに分類できます。
何事も課題を解決するときには状況の整理が大事です。ここでは、自身がどのようなタイプなのかを理解することが、状況の整理になりますので、自分自身がどちらなのかしっかりと認識しておきましょう。
自己主張が強いタイプ
では、自己主張が強いことでコミュニケーションが上手く取れない人の特徴を見ていきます。このタイプは、自分に自信があったり、目立ちたがり屋な性格の人は、このタイプに当てはまるでしょう。
自己主張が強いタイプの人は、自分の考えを伝えることには長けていますが、相手の話を聞くことは苦手です。
相手の立場や目線に立って考えることが苦手なため、誤解を招いたり、対立してしまうこともあるでしょう。
自己主張が苦手なタイプ
では、自分自身を主張することが苦手なタイプの特徴についても紹介していきます。この記事を読んでいただいている読者にはこちらのタイプが多いかもしれませんね。
このタイプの方は自己評価が低い人が多く、自身の考えに自信が持てないことがコミュニケーションが苦手と感じている大きな要因でしょう。
「周りの人と違う意見だったら、周りに迷惑が掛かってしまう」「自分の考えていることは間違っているかもしれない」などネガティブに考えてしまいがちです。
分かりやすく2つのタイプに分けてみましたが、どちらのタイプなのかによって、苦手なコミュニケーションを克服する方法は変わってきますので、しっかりと自分自身はどんなタイプ・性格なのか再度見つめ直しましょう。
コミュニケーションが苦手なままにしておくとどうなる?
コミュニケーションが苦手なままにしておくと、仕事や人間関係で以下のような悪影響が出る可能性があります。
仕事で評価されない
仕事でコミュニケーションがうまくできないと、仕事で成果を出せなかったり、昇進の機会を逃したり、チームワークを阻害したり、顧客からの信頼を失ったりする可能性があります。
人間関係がうまくいかない
人間関係においても、コミュニケーションがうまくできないと、孤立したり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。
就職や転職で不利になる
就職や転職においても、コミュニケーション能力は重要なスキルとされています。コミュニケーションが苦手だと、就職や転職の際に不利になる可能性があります。
ここまでのまとめ
コミュニケーションが苦手な人は、仕事や人間関係でさまざまな悩みを抱えていることがあります。しかし、コミュニケーション能力は、努力次第で向上させることができます。
それでは、次の章で、コミュニケーションが苦手な人が共通して持つ悩みと、その対処方法について解説していきましょう。
コミュニケーションが苦手な人に向けた対処方法
コミュニケーションが苦手な人の中でも、自己主張が強いタイプと苦手なタイプの2つに分けて紹介しましたが、ここでは、具体的な対処方法を紹介していきます。
まずは、自己主張が強いタイプに心掛けてほしい3つのことを説明します。
自己主張が強いタイプに心掛けてほしいこと
では、自己主張を多くしてしまいがちな人に心掛けてほしいことを紹介します。
この心掛けを意識することで、誤解を招いたり、対立してしまうなどの機会が減り、周りの人とのコミュニケーションがスムーズに取ることができるようになるでしょう。
相手の話に興味を持つ
コミュニケーションの第一歩は、相手の話に興味を持つことですので、相手の話に興味を持つことで、会話が弾みやすくなります。
相手の話を聞くときは、相手の目を見て、うなずいたり相槌を打ったりして、相手が話していることに興味があることを示しましょう。
相手の話をじっくり聴く
相手の話に興味を持っても、話をじっくり聴くことができないと、コミュニケーションはうまく取れません。相手の話は、最後までじっくり聴きましょう。
相手の話が長いとしても、適度に相槌を打ったり、質問をしたりすることで、会話を促進しましょう。
相手の話を共感する
相手の話をじっくり聴いて、共感することも大切です。共感することで、相手は安心感を感じ、会話がしやすくなります。
相手の話に共感するときは、相手の立場に立って考えるようにしましょう。
何のためにその人とコミュニケーションを取るのか理解する
コミュニケーションとは、そもそも情報を共有し合うことであって、一方的にものごとを伝えるだけではコミュニケーションにはなりません。
コミュニケーションは受け手の行為だということです。
そのため、伝えたいことが相手に伝わっていないとコミュニケーションは完結していないということを覚えておきましょう。
これらの4つを意識すると、
自己主張が強くなってしまいがちな人でも、
相手とのコミュニケーションが少しでもスムーズになっていくでしょう。
ここで紹介したことは、コミュニケーションが苦手な人だけでなく、
誰でもコミュニケーション能力を向上させるために役立つものです。
ぜひ、日々のコミュニケーションの中で心掛けてみてください。
自己主張が強くなってしまいがちな人は、「傾聴」について勉強するのも良いでしょう。
下記記事では、コミュニケーションにおいての傾聴の大切さについて紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
自分を表現・主張することが苦手な人のための対処法
では続いて、自分を表現・主張することが苦手な人に試して欲しい対処法を紹介します。
自己表現・自己主張が苦手な人は、自分の考えや感情を伝えることができずに悩むことが多いでしょう。
それは、もしかすると上手く自分の考えや感情を整理できていないからかもしれません。そのための、最初の一歩となるアクションをご紹介します。
自分が感じたことをメモに残す
自分の考えや感情を整理するために、まずは考えや感じたことをメモに残してみましょう。
メモを残すときには、5W1Hを意識してメモに残すと、自身の感じたことや考えていることを整理しやすくなります。
5W1H
When | いつ |
Where | どこで |
Who | だれが/だれに |
What | 何を |
Why | なぜ |
How | どのように |
5W1Hで情報を整理するクセが身に着いていくことで、徐々に相手に対して伝えたいことがスムーズに表現できるようになっていくでしょう。
アサーティブコミュニケーションを勉強する
相手を尊重しながらも、自己表現・自己主張をするというアサーティブコミュニケーションを勉強するのも良いでしょう。下記の記事で詳細を説明していますので、合わせてチェックしてみてください。
自分自身を表現できるようになっていくことで、少しずつ自信にもつながっていくはずです。
少しずつ前に進んでいくことが自信をつけるためのポイントですので、焦ることなく自分のペースで歩んでいきましょう。
まとめ
冒頭で紹介した調査結果の通り、コミュニケーションを苦手に感じている人は57.5%もいます。
つまり、誰しもが同じように抱えている課題ですので、この点については、ポジティブに捉えてみてはいかがでしょうか。
コミュニケーション能力自体は、心掛けや努力次第で向上させることができます。
少しずつで良いので、ここで紹介した心構えや思考の整理法を実践することで、自身の成長を感じてみてください。少しの成長を感じることがあなたの自信につながっていくはずです。